やんばるラグビークラブ

「フォロワーシップ」という言葉を聞いたことがあるだろうか？

フォロワーとは、リーダー以外の人を意味し、リーダーに依存せず、一人一人が自ら考え、リーダーの立場を理解しながら行動することを「フォロワーシップ」という。

この言葉の考案者は、三菱総合研究所の仲伏達也さんという人物で、早稲田大学の中竹竜二監督が、監督に就任する前の会社の上司である。

いまこの「フォロワーシップ」が組織を運営する上で重要と認識されはじめ、企業や学校などにも広がっている。

早稲田大学は、中竹監督が「フォロワーシップ」型のチームづくりを行い、昨シーズンも大学日本一に輝いている。

前監督の清宮監督が強烈なリーダーシップで復活した早稲田だが監督の指示に従うことに慣れ、選手が自分たちで考えることができなくなっていた。

中竹監督が就任した年の春の定期戦で関東学院に完封負けをしたとき、ミーティングで、監督の的確な指示がないと選手から不満の意見が爆発したそうだ。

しかし、「フォロワーシップ」型の信念を貫いて、選手に自分の頭で考える習慣を身につけさせる取り組みを行い、ゲームの中でピンチや想定外のことが起こっても自ら考え対処できるチームを目指した。

我がやんばるクラブは、キャプテンと強化部を中心にチームの強化を行っているが、今後「フォロワーシップ」型のチームを目指していくことで、さらにレベルの高いチームがつくれるのではないか。


去った、日曜日におこなわれたクラブ選手権準決勝を振り返ってみると、去年の覇者シーサークラブを圧倒する気迫、誰も気持ちが切れることなく体を張り続けたことは、周りを感動させ、試合に出ている選手も体の痛みよりも楽しさ、充実感を得ることができたのではないか。

今週おこなわれる決勝戦、朋也キャプテンをフォロワーが支え、準決勝以上に見ている観客に感動を与えられるような、また試合に出ている選手自身が感動できるような試合をして最高の美酒を味わおう。

「フォロワーシップ」での優勝を目指し、いざ出陣！！



＊ 参考文献
「監督に期待するな」　中竹竜二著（講談社）


ｂｙ：Ｇ